イマジネーションの豊かさ。
それを「画」として描く力。
そしてそういったものを一つの物語として紡ぎ合わせていく構成力。
それらが、夢と現実が入り組んだ壮大な世界をありありと読み手に見せてくれました。
途中段階では、面白いアイディアや魅力的な謎の数々が、見事に一つの事実へと収束していくのだろうというのが分かり、その高い構成力に感心してしまいます。
加えて、豊かなイマジネーションを映し出す「画」が、どんどん魅力を増していきます。
アニメの映像が自然と浮かんできて、とても臨場感があり楽しく読み進めることができました。
そして散りばめられた様々な要素や「画」の数々が、ひとつの事実へ収束していくことで、壮大な世界が完成されていきます。
そこには大変な迫力がありました。
キラクターも生き生きと、悪役に至るまでしっかりとした体温を持って描かれていました。
清々しく、前向きになれるような読後感も素敵です。
重い内容もありますが、気持ちのいいキャラクター達と漫画的なギャグの数々によって、重くなりすぎることもなく、テンポよく進んでいくのもいいなと思います。
読んでとても楽しい時間を過ごせました。
ライトなファンタジーもの。
夢の中で遭遇する出来事に立ち向かう物語ですが、現実世界とも密接に絡みついており、夢の世界と現実世界とのギミックがいい味を出していてよかったと思います。最初は違和感のようなそのギミックが、物語が進むにつれて重要な要素となっていき、続きが気になる構成となっていました。夢の中という突拍子もない世界観ですが、これがなかなか読み応えがあっていいと思いました。
夢で知る事実と現実で知っている事実の齟齬を、今後の展開でどう解決していくのか期待したいところです。一応連載中のため星は二つにしますが、また覗きにきます。連載頑張ってください。
恐竜世界編まで読ませていただきました!
きりがよかったので、ここでレビューを書きたいと思います。
夢と現実が交わる物語。そこは異世界のような雰囲気を醸し出すも、夢の中である。
登場してくる怪物も夢の中だからこそ存在することができるのだろう。
特に第八話にでてきた奴はまさにそれ。
さらに、この作品は現代ファンタジーに応募しているが、そこにはミステリー要素も含まれており、物語に深みを出している。
あれ?彼女は?という展開の第十話。ネタバレになってしまうので詳しくはここには書きませんが、ほうほう次が気になる引きではありませんか!
主に夢の中で紡がれる物語。はたしてそこにあるのは素晴らしい夢物語なのか。それとも早く目が覚めたいと思ってしまう悪夢となってしまうのか。
続くRPG世界編を読んでいきたいと思います!!