今時の極彩色のファンタジーとはひと味違う、控えめで余白を残したデリカシーに惹かれます。喫茶店の隅に置かれた一台のグランドピアノを巡るお話です。
「好きな本」 不思議の国のアリス:ルイス・キャロル 十月の国:レイ・ブラッドベリー ソロモンの指輪:コンラート・ローレンツ 「好きな音楽」 バッハ:…
ずっとずっと昔に見た何かの番組に、浜辺で拾った巻き貝を耳にあてるシーンが有ったことを、読んでいて思い出しました。巻き貝は内側に海の記憶を閉じ込めていて、静かに耳をすませばその記憶の海の音が聞こえて…続きを読む
あまり詳しく書くとネタバレになってしまうので書けないのですが、海に近い町の喫茶店で、鍵の掛けられたピアノで、新たな『音』が生み出される瞬間の物語を、ぜひ多くの方にご堪能いただきたいです。柔らかな文…続きを読む
拝読させていただきました。とてもテンポが良くて読みやすく、言葉選びもエクセレント。わたしも『大人ピアノ』を習っていたことがあるので、主人公と憂未ちゃんのピアノの音色を想像して胸がいっぱいになりま…続きを読む
色々なものがツボな作品でした。木材の色合いが年月を感じさせるに違いない喫茶店とか、強い願いを抱いた少女とか、不思議なことを教えてくれる先生とか。物語にあるノスタルジックで童話っぽい、ほんわかする雰…続きを読む
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