LV12 緑の悪魔退治

 マスター6歳

 HP 34

 MP 3 (一時的に消耗しております)

 INT 324

 ATK 33

 DEF 35

 LUK 125 


 倒れて2時間…目を覚ましたマスター。

 大あくびの後、2度寝に入ろうとしております。


 ムニャっと寝ぼけながら給食時間でございます。

 銀の皿を、カンカンとフォークで突きます。

 不愉快なので…無言の抗議というか…遺憾の意を表明しております。


 緑の悪魔…マンドラ…いえ違います。

 ピーマンでございます。


 なぜ…この苦い食物が存在するのか?

 これは…食べ物として認定されているのか?

 疑問は尽きないマスターでございます。


 食べ終わるまで…遊んではいけないのです。

 ピーマン3切れ…。

 ピッピッピッ! ピッピッピッ! 背後からホイッスルを吹いて応援でございます。

 物理的に干渉することは禁止されておりますゆえ…応援のみでございます。


 マスター…手をかざしても…初歩的な火球すら出せませんよ……。

 さぁ困った! どうなさいます…マスター。

 隣のご学友に…プリンを差し出したーー。


 買収でございます。

 プリンと引き換えに、ピーマンを食べてもらったのです。


 まぁ…魔王として君臨するには、そういうことも必要でしょう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る