私が世界大統領になったら

第2話 いそぎんちゃくを食べたい

嘘です。

いそぎんちゃくなんて食べたら、毒があるから、きっとろくなことにならないよね。

ただ、言ってみただけ。

ああ、そうそう、この作品のタイトルは「私が世界大統領になったら」だったなー。忘れるところだった。

もし、そうなったら私が最初に考えるのは、「早く辞任したい」ということだ。

思ったんだけど、そんな重い責任を背負えるほど私には責任感ないし、それをみんなから求められても困る。

世界にはたくさん色んな人がいるわけですよ。それをね、まとめあげるなんて無理も無理。絶対無理。

私じゃなくたって、誰だって無理でしょう。

それをね、もし「できる」なんていう輩がいたら、それ危険人物ですよ。

絶対無理だから。

なんかね、こう、必ず１つの方針で集団をまとめようとしてもね、必ずそこから逸脱していく人はいるんだよ。

もうそれ本能だから。

海があれば、その向こうに行ってみたい。死ぬかもしれない。でも、その衝動が抑えられない。そういう理解不能の行動原理を持つのが人間ってものなんですよ。

（ああ、いそぎんちゃく食べたいなー。）

だから、私が世界大統領になったら、皆のもの、好きにやりたまえ、だね。

といっても、あまりに道徳がないのも困るなぁ。

ところで、最近思うのは、ネットって怖いなってこと。

一度でも何か失敗したら、それをネットに書き込まれるかもしれない。

そんでもって、それは一生その人の人生に付き纏うかもしれない。

よく知らない他人が、正義を振りかざして「悪人」を一方的に叩くネット社会。

怖いなー。ああ、怖い怖い。

その代わり、今までマスコミが報じなかった悪事が簡単に世間に知られるようになったという面もあるけど。