私が世界大統領になったら

@gokuraku

第1話 特に言いたいことはない

残念ながら、ここに書かれることに意味はない。

意味はないが、ただ書きたいので書くのである。

ひょっとして、その思わせぶりな態度の裏に何かの意図があるかもしれないと淡い期待を抱いても裏切られるぞ。

そうだな、とりあえず私は世界大統領になったようだ。

なんでそうなったのか、大統領にはどんな権限があるのか、どういうつもりかなどと、聞かれても困る。

なんていうか、ぶっちゃけてしまうとまだ何も考えていないのだ。

そう、ビックリするくらい何も考えずに、いまこれを書いているのだ。すまん。

何か目指している目的やゴールがあるわけじゃない。

タイトルからして、なんか俺様な感じで、社会風刺でもするのかなーとか思ってみりしたのだが、考えてみるとそんなに社会に対して文句があるわけじゃない。

いや、それは嘘だな。文句ならあるぞ。きっとある。だから書きたくなったのだ。

でも、頑張って文章にまとめようと思うほどのことでもない気がする。

それよりさ、せっかく世界大統領になったんだから、なんかこう、その権力?を行使して、何かこう、やっぱ文句を言おう。

ごめん、やっぱり文句言います。私が書きたかったのは、まごうことなき文句の塊だったのである!いまそれを自覚したよ。

じゃあ、なんだ?何に対して文句を言うのだ?

そうだな、とりあえず人間どもに俺様が文句を言おうなのだ。

おまいら自分勝手過ぎ。

人の優しさに甘え過ぎ。

おお、そうだ。

そのことだよ、私が言いたかったのは。

世の中にはさ、意外と優しい人がたくさんいるんだよ。

優しいていうか、優しすぎるっていうか?

それでさ、その優しさは報われないんだよな。なんか私の言いたいこと伝わるかな。

報われないんだよ。

感謝されるどころか、むしろ相手は増長し、調子に乗る。

だから、私は世界大統領になって、代表して文句を言うことにした。

おまいらな、優しい人にもっと感謝しろ。

有り難いだろ。優しい人がいてくれて。気づいてくれ。

こう、罪悪感ってのは、思うんだけど最初が一番大きいのね。ちょっとしたことの場合は。ところが、だんだん慣れてくると、何も感じなくなる。

うーん。

でも、もっと大きな罪の場合は逆の気がするなー。

最初は何かとんでもないことをしでかしたという自覚はあるんだけども、感情は伴わない。一種のショック状態というのかな。

ところが、時間が経ってくるに従って、じわりじわりとリアルな罪の意識が胸にズシリと響いてくる・・・。

おや、なんで私はこんな暗い話をしているんだ?

なんだかまるで、自分がそういう何かをしでかしたと自白するような流れになっているではないか。ストップ、ストップ。

いや、まーこんな感じでね。脱線して行くのもありかなー。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る