ただ怖かった能力が、誰かの……大切な人の、役に立つ

霊が見える。

そんなこと、誰も信じてくれない。
ただ怖くて。
唯一信じてくれたお祖母ちゃんももういない。
その能力のせいで、職も失ってしまった。

そんな桜真瑠璃の前に現れたのは、白と黒の二人の王子。
陰陽師だという彼らは、真瑠璃に力を貸してくれと持ち掛けるのですが――

ふんわり優しい、白王子の在人さん。
とりつく島もない黒王子の欧理。
彼らが営むカフェ、鎮魂館―レクイエム―

不意に回り始めた運命の環。
果たして真瑠璃は?


作者さまの構成力、完成度の高さは、もちろん存じ上げているのです。
いつもとても素晴らしい物語を見せてくださいます。
それを知っていても、尚。今回の作品の上手さには舌を巻きました。

平成の世に現れた陰陽師たちの物語。
あなたにも、ぜひ。

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