美大の食堂『プラタナス』を訪れる学生とメニューの群像劇(?)。どれもこれも大変美味しそうで風情があります。
特徴的なのが、『プラタナス』側の人間はまったく出てこず、料理を供しながら謎解きしたり、人生相談したり、お説教が始まることもない。ただただ学生が食べ、お喋りして、時に悩み、それがとても清々しく好ましいのです。
季節とともに移ろうメニューと人間関係。キャンディボックスからひとつずつ摘み取るように、楽しみに一話一話読み進めましたが、とうとう箱の底に行き着いてしまいました。続きをお待ちしております。