しっとりとした文章。2人の男女、高校時代は天文部の先輩と後輩、いまは別の大学、別の学問を学んでいる。エリック・サティのジムノペディを聴きながら、読みたいものがたり。静かで淡々と最後までつながっていくけれど、2人がこのあとどうなったのか、どうなっていくのか。なんでもないやりとりの数々が、読み終えると不思議な余韻を残す。
恋人でも友達でもない年上の先輩と一晩だけの天体観測。 二人の距離は遠いようで近く、やっぱり遠い。 すっきりしない終わり方で、読む者に一抹の寂寥感を残していきます。
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