O eroe sogno di vista creazione futuristica alla deriva in un mare di sale?

黒驢

0 Capitolo prologo “Porta del nuovo secolo”

 0章 プロローグ 「新世紀の扉」




 ピッッ―――





 ピピーピィィーピーピピピッッッ―――








 8月25日(E日)










 ピチョン…… ―――








 パリーーン…!!
















「ククク…」











 ここは―――



 牢獄の中












 ある危険犯罪者が……










 脱獄した。












 セキュリティは「壁接触察知」「壁貫通察知」「監視カメラ」「赤外線スキャナー」「トータルエキストミア」「第一壁外監視ロボ」「第二壁外監視ロボ」「放電流扉(375V)」「第二放電流扉(500V)」「刑務所内監視員(常に凡そ1000人)」「放電流有刺鉄線50型」「監視飛行用機動隊(40機)」と12段階にも及び、刑務所外監視員も常に凡そ500人いるのにも関わらず、そいつは逃げ出した。


 勿論、報道関係・マスコミ各社は嗅ぎ回り、世紀の大騒動と後に呼ばれるようになる。











 同じ日の朝……









「フアアァァ〜〜…、よく眠れたぁ〜。」






 この呑気に朝の伸びをしている、綺麗な茶髪に碧い瞳、上裸で下はジーパンのみというとても奇抜な恰好をしているのはフォミュラ・エピオトニカ、19才。探偵をやっているそうだ。


「なんか、昨日は変な夢を見ちゃったなぁ〜。男が脱走する夢とかぁ、はあぁ〜…。」


「ていうか、今日はASASCIMが稼働してから4周年か〜、早いもんだなぁ…。5周年ならまだしも、4周年というキリの悪い数字なのにこんなにも盛り上がるとはねぇ〜…、5周年はもっと盛り上がっちゃうんだろうなぁ〜…。」










「今頃、他の探偵も騒いでいるんだろうなぁ〜…。」








 2086年―――


 英語が全世界共通語となり、はや10年。


 全世界共通自己体力&心理測定~自己管理~犯罪抑止用脳内強制サポートマシン(All universal Self physical fitness And psychological measurement, Self-management, Crime prevention for the brain In a forced support Machine)略してASASCIM(アサシム)がサミットで決まり、導入されてから4年。


 最初の5年間はデモンストレーション期間と称して、様々な不具合に対応する為にほぼ毎日バージョンアップしている。


 ASASCIMが導入されてから犯罪件数は「異様」に減った。5年前と比べると、全世界合計で200分の1にまで減った。






 まさに「異様」だった。





 また、ASASCIMが導入されてから警察は撤廃され、探偵が一気に増えた。その方が効率が良いという、大雑把な表向き都合上によって。


 はるか昔に描いた近未来創造図よりもはるかに進んだこの世界。


 エネルギーの運用は全て太陽付近に飛ばした衛星から得ているらしい。





 人間、慣れるのなんて早いモノだ――





 そんな世界で起きる、その世界で大騒動になる犯罪が起きているのを…



 彼は知らない…。







 と、




 思う…??




 生まれたときから未来予知の力を持ってたら…!?



(・∀・)ナ~ンチャッテ。



 そんなゆったりしたお話。かも。








「ていうか、どうしてボクはこんな所でプカプカ浮いてるんだっけ…??」





 見渡す限り、白の世界―――




 塩湖である。








「あ、そうだ!! あの時、“SOLA”に暇だからどっか行きたいって言ったら《こんな所はどうでしょうか??》って言われたからここに来たんだった〜っ!! どうりで変だと思った〜!!」



「“SOLA”〜!!」

《はい、その言い方からすると……、また、頼みごとですか??》

「うん。え〜っとぉ…、ボク、ここまでどうやって来たんだっけぇ…。」

《言ったら驚くと思いますが、よろしいですか??》

「え、うん。」

《転移魔法が使える状態にも関わらず、外の景色を見たいという理由で、態々30時間もかけて、飛行機で来ました。》

「嘘だろ。」

《本当です。残念ながら、本当です。あぁ、重要なことなので――》

「どうやって帰ればいい…!?」

《えっ?? 転移魔法が1番いいかと。》

「あ、そうだね。けど、もうちょっとプカプカ浮いてたいなぁ〜」

《電話です。》

「はぁ〜…、了解。」


 ピッ――


“おい、今お前何処にいる!!”

「何ですか?? そんな焦って、それじゃまだ結婚出来ない様ですね、イットさん。」

“どうしてそうなる!!”

「だってこの前、俺の目の前で“俺がお前に怒らなくなったら絶対結婚出来るというのに”とか何とか嘆いてたじゃないですか。」

“そういえばそうだったな。兎に角!!”

「ハイハイ…、今どっかの塩湖にいます。」

“は??”

「だから、え・ん・こ」

““SOLA”、場所解るか?”

《はい、チリとアルゼンチンの国境中央部より北に250kmほどの所に――》

“今すぐ、こっちに転移魔法を使って来れるか?”

《はい、出来ます。》

“んじゃ、よろしく〜。”

《了解です、ご主人様。》

「え、ちょっと待ってよ〜。ボクもうちょっ――」

“どんな風に、君にこの報復をしてやろうか…。楽しみだな。”

「ひいいぃぃぃ、アレだけは、アレだけはやめ――」

《転移:イトニアの送った住所》

「いやあああああぁぁぁぁっっっ!!!!」


 シュウィィーーーン――




 そして、彼は牢獄の有様を目の当たりにする。

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