0 Capitolo 3 Episode “switch”

0章 3話 「スイッチ」



ピッッ―――





 ピピーピィィーピーピピピッッッ―――








 8月27日(G日)~28日(A日)







《とうちゃ〜く!!》

F「相変わらず、よくこんなコト出来るよな〜…。」

《何がですか?》

F「ボクが“SOLA”の立場だったら待ってあげてたのに。」

《あっそ。》

F「やっぱりボクは思いやりのある人なんだな〜…。」

《それ、自分で言う!?》

F「えっ!? 言うでしょ!?」

《普通言わないわよ…。》

F「ふ〜ん、そーなのかー。」

《興味無さそうね…。》

F「うん、興味無い。」


《扨、入るわよ。》

F「ど、どうやって??」

《このチャイムを鳴らして。》


F「……。」


ザーーーッッ――


《……。》


ザーーーッッ――


F「……。」


《どうしたの?? 早く押しなさいよ。》

F「今思ったんだけどさ…。」

《何??》

F「ボクたち、変な人って思われてない…??」

《何で??》

F「だって、傘指してないのに濡れてないんだよ!?」

《貴方のパッシブで、天候に左右されない様にバリア張られてるんだから、仕方ないでしょう??》

F「けど、傘は指そうよ!! 傘は!!」

《解ったわよ…。》


シュウィィーーーンッッ―――


バサッ―――


F「これでよし。……ん??」

《今度は何??》

F「あのさ…。この時間から直ぐに来たってコトは…、若しかしなくても、ア―――」

《アポ無しよ。》

F「ウワァァァン……。」

《はい、泣かな〜い。チャイム押して〜。》

F「解ったよぉ…、グスン…。」

《その前に、ハンカチで拭いたら? みっともないわよ?》


ゴシゴシ…―――


ピンポーンッ、ピンポーンッ―――


監「あ、探偵の方ですね。ドアを解錠しますので、中で少々お待ちください。直ぐに向かいます。」

《はい、ありがとうございます。》


ガチャッ―――


F「こんな他所ん家入る感覚でいいの?」

《いいんじゃない? 別に。》

F「んじゃ、待ちますか。」

《そうね。》


カチカチカチ―――

カチカチカチ―――


F「……。」

《……。》


カチカチカチ―――

カチカチカチ―――


監「スイマセン…。大分待たれましたよね??」

F「いえっ!! 全然待ってま―――」

《15分程待ちました。》

F「ちょ…、“SOLA”!!」

監「本当にスイマセン…、粗品ですがお詫びを〜…。」

F「いえいえ、頂け―――」

《有難く頂戴します。》

F「……。」

《何か問題でも??》

F「いや、特には。」

監「では、現場に行きましょうか。」

F「あの〜…、スイマセン…。現場じゃなくて、放電流扉の方に案内してくれますか??」

監「ん?? 解りました。」


スタスタスタ…

コツコツコツ…


監「それにしても…、“頭脳だけは超一流”と謳われてる探偵のフォミュラ氏が、伝説の“SOLA”を持ってるのか〜…。」

F「何かおっしゃいました??」

監「いえ、何も。」


スタスタスタ…

コツコツコツ…


監「こちらになります。触れた途端に死んでしまいすので、くれぐれも御注意を。」

F「は、はい…。」

《平然と怖いこと言うわね〜…。》

F「これって一応スイッチとかって――」

監「有りますよ?」

《有るの!?》

監「えぇ、有りますけど…。」

F「ど、何処に有るんですか??」

監「えぇっと〜…、確かコレです。」

F「押してみますか。」


カチッ―――


ズイイィィゥィゥィゥン……。―――


監「この音が鳴ったんで、多分切れましたね〜。」

F「それにしても、上手いこと考えられてますね〜。壁と同色で、凹凸を出来る限り減らしたようですね〜。」

《けど、犯人は気付いた感じだね…。裏にも有るのかな??》

F「確認するか。」


ガチャッ―――


F「有るね…。」

《これって…、脱獄させない為の防護になってんの? 機能してんの??》

F「機能してるとは…。」

監「どうかしました??」

F「いえ、何でもないです。」

《フォミー、他に気になる場所は?》

F「無い。」

《ってことは…。》

F「多分、これで解決する。」


F「今日は有難うございました。」

《有難うございました。》

監「こちらこそ、有難うございました。」


ガチャッ―――


《明日はどうするつもり??》

F「休暇。」

《はぁ…。相変わらずね。転移:自宅》


シュウィィーーーンッッ―――


――――――――――――――――――

あとがき


昨日の寝落ち分。

今日の分は今作成中です。

申し訳ございませんm(_ _)m


黒驢

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O eroe sogno di vista creazione futuristica alla deriva in un mare di sale? 黒驢 @966_KURORO

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