0 Capitolo 2 Episode "reazione chimica?"

 0章 2話 「化学反応?」



 ピッッ―――





 ピピーピィィーピーピピピッッッ―――








 8月26日(F日)~27日(G日)







 F「はぁ〜…。」

《そんな、椅子に座って項垂れてても何も起きませんよ??》

 F「はぁ〜…、解んないよぅ。」

《何がですか??》

 F「どうして犯人が脱獄出来るのかだよ〜ぅ!!」

《珍しいですね、事件に対して真面目になるなんて。》

 F「ボクだって探偵なんだからやる時はやるよ〜?」

《へぇ〜、初めて知りました。》

 F「んも〜〜!!!!」

《ホント、珍しいですね。フフッ♪》

 F「うわ、キモ。」

《はぁぁあああ〜〜んん!?》

 F「な、何でもないですうぅぅう!!!! 何でもぉ〜。」

《なら、良いわ♪》

 F(この音符…、↑どうにか出来ないかな〜…。)


 F「きょ、今日は珍しく御機嫌だね…、“SOLA”。」

《だってフォミーのお金を使ってネットショッピングしたから♪》


 ガタン…!!




 F「お……、お……!!」




 ガタン、バタン、ドスッ、ガラガラガッシャーーン!!!!




 F「俺の頑張って働いて得た大事な金を勝手に使っただとおおおぉぉおおっっっ!?!? 巫山戯んなあああぁぁ!!!! こぉんんのおおぉぉ、クソムシがあああああっっっっ!!!!!!!!」


《ひいっ…!!》





 F「俺の金をさぁっっさと返せええええ!!!!!!」



 バアアアァァァァンッッッ…!!!!!!



《ひいいいぃぃぃっっ!!!! 今すぐ買ったものをオークションで売りますからお許しを〜〜!!》


 F「てめえの入ってるこのHAELEQUINハーレクイン、壊したろかああぁぁっ!?!?!? 売り捌きたろかああぁぁっ!?!?!?」



《すいませええええぇぇぇんっっ!!!!》






 F「はあああぁぁぁぁ〜〜っっっ………。」

《ホント、スイマセン。つい衝動で。》

 F「巫山戯んなよ、クソがっ。」

《…………。》




 F「まぁ、終わちゃったことだし、いいよ。もう。」

《そうですかぁ!! 安心しましたよ〜、もう―――》

 F「○ネのノリは辞めてくれ」

《はい……。》




 F「…………。」

《…………。》









 F「…………。」

《…………。》









《そういえばぁ……、事件の方ってぇ……。》

 F「嗚呼、そうだった。それがあった…。 もう、やる気失せた。“SOLA”の所為で。」

《ええぇ……。》

 F「えぇじゃねぇよ、電子のカス。」

《…………。》

 F「メモ書いて寝よ、おやすみ〜…。」


 ピッ―――


 ピチューーンッッ―――


 カチッ―――



 ゴソゴソ―――







 F「Zzz……、Zzz……。」


《……。》








 シュピーーンッッ―――


《落とさずにスリープモードで良かったぁ〜…。》



 F「Zzz……。」





《寝顔…、めっちゃカワイイイイイイ!!!! 撮っとこ〜♪》




 カシャッッ―――



 F「んんん………?? ムニャムニャ……。」


《起きちゃったかな……??》






 F「Zzz……。」



《良かった、起きてない…。》



 シュワワワワワ―――





 S「ふい〜、具現化成功♪」



 F「Zzz……、Zzz……。」




 S「こんなカワイイ子でも鼾を掻くんだ〜…。」



 F「Zzz……。」



 S「あ、鼻ちょうちん出来てる♪ ウフフ♪」



 ゴロゴロゴロ……



 S「相変わらず、寝たら直ぐに大きいテント張っちゃうんだから…。」



 サスサス…


 F「んぁっ…………、Zzz……。」



 S「フフフ♪」





 S「扨、そろそろ本題に入らないと。フォミーが書いたメモメモ〜っと…。」


 ガサゴソ……





 ガサゴソガサゴソ……







 S「これかな〜…??」




 ゴソゴソ……



 S「あった〜♪ コレコレ!!」



 S「扨、メモの中を確認しときましょう!!」


 ――――――――――――――――――

 MEMO


 明日のボクへ

 事件のコトは覚えてる筈だから、主に見て感じたコトを書く。

 1.まず、現場の牢獄は独居の保護房の為、通常、扉を内側から開けることは不可。

 2.鍵が破壊された痕跡が無いことから内通者・協力者は無しの可能性が高い。つまり、単独の犯行。

 3.保護房は俗にいう“padded cell”タイプで、主にゴムとコルクで出来ている。そこに、ゴム部は縦に貫通、コルク部は焼け跡があることから、簡単に手に入るモノのうち、ゴム部は“エチリミン”で溶かし、コルク部は“火器”で焼いたと思われる。

 4.これによって、「壁接触察知」は通過。

 5.コルク部の焼け跡に、大量のコードの焼け切れた跡が見えたことから、焼いた時に「壁貫通察知」「監視カメラ」「赤外線スキャナー」「トータルエキストミア」のコードが焼かれたと見られる。これによって上記4つは通過。

 6.その後の鉄筋コンクリートの壁は微妙に残った削れた跡と、大きな爆発痕があることから、コンクリート部を“掘削機類”で鉄筋部を露出させて、簡単に入手できる“アルミニウム粉末”と“酸素缶”と先程の“火器”を用いて、“テルミット”させて、裏のコンクリート部ごと破壊したと見られる。

 7.ロボットは破壊されていた。それぐらいの筋力量がある人間なので注意が必要。(保護房に入れられてる時点で察しはついていたが。)

 8.「刑務所内監視員」「監視飛行用機動隊」は単純に潜り抜けることが可能だった模様。

 9.「放電流有刺鉄線50型」も6同様“テルミット”させた思われる。(相当危険だが、爆発痕より。)

 10.残るはドアノブに触れた途端に電気が流れる「放電流扉」のみ。


 明日は、絶対牢獄に行くように。


 おやすみ、昨日のボク。


 ――――――――――――――――――

 S「成程ねぇ〜、確かにあの『放電流扉』はキツそうだったけど、それ以外は解ってるとは意外だったわ〜…。」




 S「扨、そろそろ窮屈な生活に戻りますかぁ!!」


 シュウィィーーーンッッ―――




《んと、完了。スリープモードにさせて〜っと。》



 ピッ―――












 ピピピピッッ――

 ピピピピッッ――

 ピピピピッッ――

 ピピピピッッ――


 F「ん〜……。」


 ピピピピッッ――

 ピピピピッッ――

 ピピピピッッ――

 ピピピピッッ――


 F「Zzz……。」


 ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ―――


 F「ふぁ〜っっっ……。」


《起きなさああぁぁぁ〜〜いっっ!!!!》


 F「はいいぃぃい〜っっ!!!!」


 カチッ―――



《今何時だと思ってんのぉ〜っっ!?!?》

 F「えぇ〜っとぉ…―――」

《6時ですよ!!》

 F「え、普段と変わら―――」

《夜の!!!!》

 F「ふぁっ!?」

《カーテン開けてみなさい!!!!》


 ザーーーッッ………


 F「誰彼時で良いじゃ―――」

《開き直るな!!!!》

 F「スイマセン…。」

《さっさと現場行くわよ!!!!》

 F「今から!?」

《牢獄は24時間営業なんだから!! 早く着替えないとパンツ一丁で転移するわよ!?》

 F「解った!! 着替えるから待って!!!!」

《10,9…》

 F「ちょっ、朝勃ちしてるから抜かして…!!」

《却下!!》

 F「じゃないとズボンが履けないんだって!!」

《そんなデカいものをぶら下げてる方が悪い!!!! 8,7…》

 F「解ったよ…、けど膨らみはご愛嬌ってことで…。」

《ハイハイ。6,5…》


 ピピピピピッ―――


 シュウィィーーーンッッ―――


 F「ふう、着替えられたぁ…。ヤバい、形がくっきり浮かび上がってる…。」

《4,3…》

 F「どうにかして!! “SOLA”!!」

《無理。2,1…》

 F「うへぇ…。」

《転移:現場の刑務所前》


 シュウィーーーンッッ―――


――――――――――――――――――

あとがき


ドタバタとはこういうことを言うんだなぁっと実感した。

シナリオ上、刑務所から戻って来る時には次の日になってるので書いてません。


それにしても「君の名は。」良かったなぁ〜。


ではでは。


黒驢

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