きっと、僕達は退屈を愛していたんだと思います。――印象的な言葉でした。

とある恋人達の残酷な物語……とのことで、ドキドキしながら拝読させて頂きました!

確かに、見ようによってはとても残酷だと思います。
ただ、彼女の気持ちを思うと……何ともやるせない気持ちになります。

そして、これほど退屈で幸せな時間も、他にないのではないかと。

……でもって。

本作の魅力は主人公の語り口にあると思います。
その淡々と、それでも畳みかけるように、静かに激情していく様には、とても惹きつけられました!

また、本文のタイトルに「最終話」とあるところもまた、何とも切ない気持ちになりました。(……それでも、ラストはどこか前向きにも感じたのは、そうあって欲しいという私の願望かもしれません!)

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