とにかく面白いの一言です。
この作者様の物語はとにかく引き込まれる。今回はダークファンタジー系の亜人の暗殺者の話なのですが、キャラクター造詣がとにかく素晴らしい。主人公、そして相棒ももちろんですが、出てくるキャラクターにみんな血が通ってます。
適切な文章表現とそれが織りなす物語のリズム、雰囲気。読みやすくてあっという間に物語に入り込めます。構成も巧みでどんどん物語は進み、意外な展開あり、熱いバトルあり、ちょっと泣けるハートフル展開アリと、物語・小説の面白さがこれでもか、と詰め込まれています。
もう手放しで絶賛です。
ちょーカッコよかった!
誰がって、ウイスキーを飲んじゃうクロエさんとお喋りなバグさんが。
何がって、頭脳戦であり肉弾戦でもある、暗殺?シーンが。
主人公の流れるように続く語り口が心地よくて、一気に読み終えてしまいました。
皆がどんな表情をしているか伝わってくる科白まわしも素敵。
第1話とのサブタイトルが示すように、散りばめられた謎が示すように、この先も「二人」の戦いが続いていくのでしょう。ここはまだ入り口でしょうか。是非追いかけさせていただきたく。
ちょっぴり大人な香りがする、硬派なファンタジー。バトル・アクションが好きなら、読んでみて。
バディ物のファンタジー小説……という一言では収まりきらない本作。
暗殺者クロナとは何者なのか、相棒のバグとは何者なのか、それはぜひ、本作を実際に読む中で味わって頂きたいところです!
全体的な雰囲気はシリアスで、緊張感に溢れていますが、それを和らげてくれているのが、他でもないクロナとバグ。
それが独特な世界観とあいまって、本作ならではの深い味わいを醸し出していると思います!
物語の出だしを読んで、「お、良い雰囲気!」「面白そう!」と思えた人は、ぜひそのまま最後まで読み進んでください!
途中で現れる「とある重要キャラ」のエピソードが登場するあたりが、この作品の真骨頂ではないかと私は勝手に思っています!
「漫画原作小説」を考えると、「漫画で読みたい!」と「続きが読みたい!」という二つの要素は不可欠だと思いますが、この作品はその両社を満たしていると思います!
本作で提示されている要素だけでも、この先の物語が面白くなるに違いないことは明白……この一作だけでは終わって欲しくないと強く思いました!