シン・ゴキブリ

作者 ロッキン神経痛

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★★★ Excellent!!!

 ――とは限らないんですが、巨大ゴキブリが出てきて人間を襲う話です。
 私は道民なので会ったことがないのですが、こんな恐ろしい生き物が跋扈する内地の皆様の苦労を思うと自然涙がこぼれてくるようです。
 道民の方は内地の方々の苦労を想像するために是非読んでみると良いのではないでしょうか。

★★★ Excellent!!!

わずかな隙間さえあればどんな場所にでも潜り込み、わずかな食糧で生存し、過酷な環境下に耐える人類の宿敵、ゴキブリ。そのゴキブリとの死闘を描く本作は、比類なきアクションでありながら、その内側に驚くべき結末が用意され、あらゆる読者を裏切るサスペンス性をもはらんでいる。ここではあえてその結末について多くは語らないが、このレビュー欄でも読者に少しだけ驚きを提供したい。ゴキブリと並んで屋内に侵入する害虫として恐れられるシロアリ。彼らが実はアリの仲間でなく、ゴキブリの一種であることをご存じだろうか? アリはハチ目の昆虫であるのに対し、シロアリは家族生活を営むようになったいわゆる亜社会性のゴキブリの一部がその後シロアリへと進化していったものなのである。シロアリはすべてが真社会性で、アリと同じように女王や兵蟻、職蟻(働きアリ)といった役割を有するが、アリにおける職蟻が成虫であるのに対し、シロアリの職蟻は幼虫であり、成長するにしたがって一部の個体が副女王や副王へと分化してゆく。通常、我々の目にするゴキブリは巣をつくり群れで生活するというわずかな社会性を有しているにすぎない種であるが、本作に登場するゴキブリは、もしかするともっと高度な社会性を有しているのかもしれない。なぜなら彼らは、高い社会性を予感させる○○をもっているのだから……