問十二 その幽霊から身を守れ 半透明なら無視しても良い

まるで数学の問題にあるような書き出しから始まるこの作品は、ラブコメのライトさを持ちつつも、ホラーとして独自の世界観(ルール)を展開し、その中で解決を図る。

恐らくヒロインの名前の由来であろう、不気味の谷とは、ロボットなどが人間に似るに従って、あるところで急に不気味に感じる現象のことである。
本作ヒロインのほたるさんも、可愛らしいキャラクターであり親しみやすさを感じるが、どこか尋常ならざる者の影をも感じる。

やがて、物語は順調に解決に向かって行くが、最後に思わぬ谷に突き落とされ、改めてこの作品がホラーであることを思い出させる。

そして思うのだ。
ほたるさんはどこまで知っていて何を考えているのだろうかと。
これはもう次の作品を待つより他にない。

とても面白かったです。

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