重厚で切ない。常に絶望のそばに立つ指揮官の辛さ。これは物語の形の嵐だ

最初は、あー対立者をぶっ飛ばして現代知識チートで内政無双話するのかなーと思ってたけど、全然そんなことはなくて、彼は彼の外身が行ったことを償うため、そしてそこにいる誰かを助けるためにひたすらに戦いに身を投じていく。
そうでありながら主人公は人間的バランスを失わない。なかなかいないタイプです。
そして、ぼくはこの作品の中では、アンドル・チョーカーが一番好きだ。多分他の読者もきっとそうだと思っている。
その彼の使い方が抜群にうまかった、ぼくはそう信じている。
あのシーン、(これは感想でも書いてしまったので割愛しますが)極めてアンドル・チョーカーらしいんですよ。彼ならそうする、そうしてしまう、そうできてしまうんだろうなって。ぼくだけかも知れないけれど、読者にそう思われる作者って本当にすごいと思ってます。
そろそろクライマックスですね、続きも期待し続けています。