10





1


かわいそうかわいそうだよと言う方言われる方も哀しいですよ























2


どこでもいつでも祖母はいるよと嘘を付かれて三年過ぎた
























3


朝起きてあちらこちらにぶつかって泣いてわめいて夕陽迎える
















4


女には苦労掛けねえ意地はって挙句このざま迷惑千万





















5


ああ同業の辛さ哀しみこの胸によく沁みて転ずる憎悪



















6


「ねえどいて」扱われ方割と雑育ちの良さも議論はあれど




















7


上からは哀れがられ下からは疎まれて同世代ハブられ





















8


ものすごい勢いのまま友が死に明日はあいつか我かそれとも






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

短歌記憶帖2 森の 仲間 @Morino_miya

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ