車のスピードに乗って、すいすいと読み進めた先には、大人びた喪失感が待っています。読後感が何とも言えず……いい。
何か書きます。西洋史とかクラシック音楽とかが好き。
一瞬でその世界に吸い込んでしまう作者の描写のうまさに脱帽です。 デジタル数字と心拍数の加速が印象的。 今は存在しないその町へ心は旅をする。
車という小道具を使った心の動きの描写が、とても上手いです。特に今の車が五年前と同じ「白いクーペ」なのが、何とも意味深ですね。本当に「ふと思い出した」のか、それとも実は引きずっているのか、色々と考え…続きを読む
想いはどこへ向かったのか?思い出を置いて進んできた現在、そんな刻を追い越して目の前へ現れる過去の思い出。目の前にあるのに…掴めない。
彼と彼女が目指したのは。車の中から見えた景色は。少ない文字数でRAY色の世界に連れて行ってくれます。著者の行間が大好きです。皆さんも一緒に連れて行ってもらいませんか? スピードメーターはどの…続きを読む
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