世界はこんなにも残酷で不寛容

 この物語の登場人物はとてつもなく優秀である。
 安っぽい言葉を使うならば「チート」などと言われかねないクラスの人材である。にも関わらず、この世界で彼らが生きるのは本当に苦しく、世界は不寛容だ。
 現実の自分の周辺を見てもLGBTの人はいる。
 ただ、現実の彼らに「彼らの世界」を聞くのは本当に難しい。
 LGBTの方々が、何を思い何を考え何を伝えたくて、何を聞かれたくないのか。
 そんな現実の世界にいる彼らのことを考える切っ掛けになる素晴らしい作品だった。

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