注意、この小説には多大なる失望感と愛があります

「見るな」と言われれば人は見る。「開けるな」と言われれば人は開ける。私もそんな人間の性に抗えずにこの小説のページを開いた者です。
私、ここまで本作を読むことに対して否定的なフレーズをお書きになられているので、一体どんな笑いを魅せてくれるのだろうと期待して開きました。
はい、見事に裏切られました。笑いなんてほんの少ししかありませんでした。それでも十分なんですけども。
しかし、このフレーズ通りの結末を迎えてしまった私、そんなに嫌な気分じゃないです。むしろ良い気分になりました。
己の性に負けて私の気持ちを理解するも良し、自我の抑制に本作の存在から叛くも良し、見るか見ないかはあなた次第です。

私はこの作品、好きです。

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