真の「勇気」とは自分自身へと向かう内省的闘争である。

一人の男が結婚に「納得」したい為に、妥協のない人生を歩むために、面倒くさい道を選び続ける。

それは相手にではなく、自分自身への「納得」。

傷ついても傷ついても立ち上がり、少しずつでも前へと進む。

それはその男の誠実さであった。
純粋さであった。

真の「勇気」とは自分自身へと向かう内省的勇気である。

自分の非を認める。
自分の闇を認める。

それこそが、真の勇気である。

著者にはその勇気がある。
即ち「勇者」である。

「勇者」が真実の愛のため、内省的闘争に立ち向かう。

これが冒険じゃないというのなら、一体何だというのか。

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