三題噺、お見事。成熟した大人が薫る。

文面から漂ってくる薫りを愉しむ掌編。これもひとつの、文芸の愉悦だ。

短さゆえにいわゆる「雰囲気を愉しむ」というタイプに仕上げられているが、その中にも、人の重ねてきた歩み、歴史、積み重ねのようなものを感じさせる幕切れが心地良い。


「街コン」っぽくないところはご愛敬だが、それを差し引いても良い出来。

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