第1話

   喋るな!!動くな!!この失敗作が!!



はい 申し訳ありません。博士



   お前がいるから俺は完璧ではない!!



はい、その通りです。博士



  お前のせいだ!!すべて!! すべて..........!!















ピピッ


これは、夢ではない。記憶でもない。

これはただの記録。それも今は..................

捨てられた私には関係のないことだ。




こんにちは、私の名前は No.0 あの有名な『幸せロボット』の最初の1体です。誇り高いですよ。けれど、私には人を幸せにするどころか不幸にしてしまう力が搭載されています。勿論、あのカラクナ博士がミスなどするはずもありません。あの方は世界的科学者なのですから。まぁ結局何が言いたいのかと言うと、私が今 鉄ワイヤーでグルグル巻きにされているのも 大都市の廃棄場に転がっているのも私が失敗作だからだ、ということを説明したかったからなのです。


そして............


「お前のお陰なのか............? お前のお陰で今俺は、死の縁に立っているのか!?」


私の回りに落ちてきた鉄パイプの下敷きになって血まみれの汚れた人間とおぼしき生物に絡まれているのも たぶん、私が失敗作だからなのでしょう..................

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千回でも不幸な春を迎えよう あずキング👑 @kmiiw0000

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