ファンタジー世界で、きちんとミステリを楽しみたい方に。

小さな町の旧聖堂で発見された死体。
胸に刺さった銀の剣を中心に焼けただれ、周囲には聖水が散乱。
死体で見つかった人物は吸血鬼だったのか?
グリム探偵協会のルードヴィッヒは調査を開始する。

魔法や魔女や人狼が実在する世界観です。
吸血鬼と戦った過去を持つ町ゆえに、
人々の吸血鬼への恐怖も根深い。

吸血鬼を実在するものとして扱いつつ、
推理そのものはいたって合理的で、
金鉱で栄え、廃れた町の歴史と相まって面白かったです。

そして、ミステリのみに留まらないラストが良かった!

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