親知らず抜歯

第3話

抜歯～抜歯後（当日）

ついにやってきた。

期待と不安の入り混じった抜歯本番。

嬉し恥ずかし32歳既婚男性。

病院に着くといきなり受付で痛み止めの薬と抗生剤を飲んでくださいと渡された。

・・麻酔するのに痛み止め？？

疑問に思ったがそこはそれ、変なこと言ってややこしい患者と思われないため

黙って服用。

私がわからないだけで意味があるはず。

そんなことを思っているとすぐに診察室に通された。

医者がすでにスタンバイしている。

自分の歯のレントゲン写真見て

医者：「CTとらしてもらっていいですか？2千円くらいかかりますけど」

・・嫌ですなんて言えるわけがない・・

「はい」と二つ返事でOKしてしまう。

やたらとかかる費用を具体的に説明してくれるのはいいのだが・・

私はそんなに貧乏そうに見えるのか？

たしかに寒くなってきたのにも関わらず膝のとこがやぶれたジーンズをはいてはいるが・・

これはわざとやぶけてるのはいてるのである。

おかしくないか？32歳でやぶれたとこに飛行機のアップリケはってあったら・・

とにもかくにも撮ったCT見て医者が・・

「ん～難しいケースですね・・本来なら大学病院に紹介してもいいところなんですが・・」

・・紹介してもいいところなんですが？？

・・その言い回し・・

結局あんたが抜くんかいっ！？

紹介してもいいくらいなら紹介してくれ。

難しいケースなら大学病院でもどこでもいいから紹介してくれ。

あなたの難しいケースをやりきった満足感より自分の歯のほうが大事に決まってる。

・・とも言えず、自分にどこの医者でやってほしいかの選択権も与えられず・・

結局そのまま抜歯することに。

ちなみに自分の親知らずは完全に埋まっている状態で切開して抜くとのこと。

・・完全に手術じゃないか・・

切開＝手術

初めての手術

期待＜＜＜＜＜不安

ちなみに書き忘れたがこの頃にはもう麻酔がきいてきている状態。

医者：「でははじめますね」

さらっと言ってのける医者。