第3話

話したら気が楽になる、そういう人間が大半だろう。しかし私は違った。話せば話すほどに私の醜さが露呈していく様な、そんな気分が話し終わってから押し寄せて来る。

簡単に許されれば見放された様に思うし、考え続けている様に見えて実はどうでもいいと思われているような錯覚がある。ずっとそう感じる心の持ち主である私が人間不信になるのは何ら難しいことではなかった。


「いつまでそうしてるつもりだ?」

……。

「分かった言葉を変えよう。いつまでそんな振りをしているつもりなんだ?」

……振り?

「本当は答えなんてとっくの昔に出てるんだろう?正直にゲロってみろよ。」

残念だがそれには応える事は出来ないな。

「あっそ、どうせルールだからとか言うんだろ?どこまでも底知れてるわ。」

ご明察とでも言えばいいのかい?

「ハッ、もう正体すら突き止めるつもりは0って態度だな。」

疲れてしまってな。

「チッ……もういい、帰る。」

そうか……。


今日のノイズは正直だった。

そんな気がした。

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こころのそこ ソラン @zgmfx42s

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