この小説を読んで、すごく考えさせられた。人生の節目節目で読んでどう感じるのかを比較してみたい。
名作や名シーンに出会うたびにこんな物語を書きたいなと妄想する読み専です。
この小説の妙味を語る上で私はこのストーリーの本題に触れざるを得ないし、この行為は短編であることの味わい(それはきっと家畜肉に似ている)を私より後にテーブルにつくだろう読者諸君に対して大きく減じてし…続きを読む
短編だが、見事に未来の倫理観を表現している。2000年代と未来の倫理観は全く違って、当たり前だった事が『悪しきもの』として法で規制される世界。それが、一匹の猫のエピソードに上手く収束している。…続きを読む
智ちに働けば角かどが立つ。情じょうに棹さおさせば流される。意地を通とおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は、いや動物の世も住みにくい。そして住みにくくさせてしまっているのは人間のなせる業と言えよ…続きを読む
がん細胞のしくみをも利用し、人造肉の廉価な培養ができるようになった未来。食肉、命のありように対する価値観が変転した世界で、違法に食肉をする人々――そうした設定だけを取り上げるなら、SFとしては新奇…続きを読む
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