仇討ちだ 仇討ちマンになれ、なるんだ
この小説を読んで、すごく考えさせられた。人生の節目節目で読んでどう感じるのかを比較してみたい。
主人公の女は生きるための殺生を禁忌とする世界の流れに翻弄される。この世界の倫理観は海の干満の様にゆっくりと、打ち返す波の様に小さく変化し、その変化にのまれるもは悪とされていく。主人公の愛猫、…続きを読む
倫理というものが人の営みの中で作られてものでしかなく、絶対的な、揺るぎのないものではないという、普段は忘れがちな性質を、目の前に突きつけられた感じがします。正しさとは何なのか、未来はどうなっていく…続きを読む
道徳では命は尊いと言われても、自分の命の為に何かを殺して食べないといけない。そんな当たり前だけど、考えてみればおかしい事を淡々と書かれてる様を読んでると近い未来の話にも感じて怖く感じた。
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