世界の謎は、深く深く悲しいものでした。

二人が迷い混んだセカイは、死の国かそれとも夢の国なのか。

桐の祠で行った儀式は、二人を未知の世界へと連れていく。
そこで出会った少女――八千代と、奇妙な現象。記憶の改竄。

中盤からは異界の正体が徐々に明らかになりつつ、さらなる謎も生まれる。
そして終盤にかけての謎解きは圧巻でした。

悲しい運命の連鎖の中で、必死に光を探すキャラクターたち。
独特な世界観は自分好みでしたので、読んでいて見事に移入しちゃいました。

ついに大団円。
最後は名残惜しい余韻とともに、読んで良かったと思わせてくれる作品でした。