一人ぼっちでもくもくと任務に打ち込む切なさ

星(月)に独りぼっちのロボットが、もくもくと一途に任務をこなす様子にピクサーの『ウォーリー』を連想しました。空を見上げる視線から地球への、見えない友への、憧れも感じられて、良かったです。ラストの淡々とした語りが、ひたすらに作業を続ける様子とマッチし、短い中に切なさが凝縮されていました。また描写面では、見上げた星々を色紙に針で開けた穴に喩えたところなど秀逸でした。

惜しむらくは起承転結などの構成がはっきりしていなかったため、少しダラっとした印象になってしまったことです。ショートショートだと特に気になってしまうかなと思います。なので、迷いましたが星は2つにさせていただきました。でもとても良かったです。