ダイビングと兵器と経済について、興味がなくても読んで欲しい

個人的に最近、人間魚雷についての作品を読んだ後でしたのでタイムリーな話でした。
人間魚雷は、
「日本軍の現状を打破する物だ」
と、当時の潜水学校の生徒達は日本の未来を救う為に喜んで乗ろうとしていたらしいのですが、人間魚雷を作った技術者は、脱出装備が無く乗員が必ず死ぬ兵器を造ることを皆、嫌がったとのことです。
普通、逆だと思われますが、時代背景や潜水学校の生徒達、技術者の思いを慮ると、やるせない気持ちになります・・・。
本作は、
・「国家とは何であるか」
と言う考えや定義について、そして今や限界を迎えていると思われる
・「資本主義経済の打開策」
などを鋭く突き、宇宙並みに神秘的な
・「海へのロマン」
と、男心を擽る
・「兵器へのロマン」
を交え、エンターテインメントに描いている作品です。
ドキドキワクワクしたい方は勿論、上記の人間魚雷などの兵器について思う所のある方、昨今の経済について疑問がある、又は「経済なんてよくわからない」という方なども納得のいく作品だと思います。
何やかや言いましたが、難しい事を考えず、兎に角読んでみれば、私の様に先が気になって、夢中になってページ(ブラウザ?)をめくる事になるでしょう。