★★★「なんて言おうと勝手だけどさ、それでも僕らは恋人同士なんだよ」

どきどきした。愛の言葉を交わすわけでも接触があるわけでもないのに、こんなにどきどきするとは思わなかった。もしかしたらこれが僕の理想の恋愛なのかもしれないと思った。友達のような関係を続ける二人は、付き合うきっかけも付き合っている間の行動も一般的な恋人達とは異なるけれど、レビュータイトルに借りたように、確かに「恋人同士」なのだ。主人公になりきってしまって、僕まで早くその彼女に会いたくなってしまった。