夢を記録して味わう
これは自分の経験なのですが、10年くらい前に思い立って、正月に正夢を書いておこうと思って枕元にノートを置いておいたことがあります。どうしてそんなことを始めたのかなぞなのですが、もしかしたらその頃ユング派心理学者の河合隼雄さんの夢について書いてある本を時々読んでいたことと関係があるのかもしれません。
正夢を書いてからもなんとなく1週間くらい夢をノートに書くことを続けました。
忘れないうちにノートに書くようにすると、意外とたくさん夢を見ていることがわかり、「自分はこんな夢を見る人なんだなあ」というある種の気づきがあって面白く思いました。
それと、どうしてなのかよくわからないのですが、その後1か月くらいはいつもよりも精神的に安定していたと思います。
夢占いとか夢を利用した精神療法などもありますが、そういったことはあまり意識せずに、ただ単に記録するだけでも効果はあるようです。
「夢は解釈するのではなく味わうことが大切」という言葉を河合隼雄さんの文章で見たような気がします。私の場合でも、正確には、ただ単に記録していただけでなく記録しながら「こんな夢を見たんだなあ」と味わっていたのだと思います。
その時は、ただただ書いていただけだったような気がしますが、味わうことを重視していたらもっと効果があったかもしれません。「また、正月になったらやろうかな」「正月ではなくお盆の頃にやっても面白いかな」と思います。
どうして夢を記録することと精神的な安定と関係があるのかは謎なのですが、なかなか面白い現象だと思います。かなり主観的な事柄なので、科学的に解明することは難しいのかもしれません。
底辺高校教師が編み出した怒り・イライラの防止策・対処法 tsutsumi @tsutsumiryoujirou
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