『短編』について
▼▼▼▼▼▼▼ 本エピソードをお読みいただく前に ▼▼▼▼▼▼▼
お手数ですが、皆様の中での 『短編小説』 の定義について、
・〇文字 ~ 〇文字ぐらい?
・原稿用紙で、〇枚から〇枚ぐらい?
・全〇話ぐらい?
…等々、大体で良いのでイメージしてみてからお読み下さい。
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いただいたご意見の中に、あまりにも多く『短編』という言葉に対する怒りなどが感じられ、しかも私の意図するところとの食い違いを強く感じました。
そしてそれが主に『短編』『長編』について改善を訴えていた『カクヨム』のユーザー様でなく、『小説家になろう』ユーザー様に多い事で、原因に思い至りました。
『各サイト毎の状況および背景』と、『言葉の定義が違う』のを失念していた事。またあまり深く考えず、調べずに自分のイメージで『長編』、『短編』と称してしまい、多くの皆様に不快な思いをさせてしまった事を、深く反省し謝罪いたします。
まず、『小説とは、なんぞや』と、あらためてネットで調べましたところ、
――掌編(しょうへん)小説
短編小説どころかショートショートよりも短い小説。
長さについては原稿用紙の枚数ではなく、文字数で表される。
だいたいの長さは、300字から800字程度。
――ショートショート(英: short short story)
特に短い短編小説のこと。
長さに規定はないが、一般的には原稿用紙20枚に満たない作品を指す。
さらに短いものは掌編小説と呼ばれるが、掌編小説とショートショートを区別しない場合や、「ショートストーリー」(SS)として一括する場合もある。
――短編(たんぺん)小説・短篇小説
比較的短い小説。
掌編小説・長編小説に対していわれるもので、具体的な長さは決まっていないが、
一般に原稿用紙10枚から80枚程度の作品が該当する。
――中編(ちゅうへん)小説・中篇小説
長編小説、短編小説に対して用いられる語。
おおよそ原稿用紙100枚以上300枚未満の長さ。
短編小説より長く、長編小説ほど長くはない作品を指す。
――長編(ちょうへん)小説
掌編小説、ショートショート、短編小説、中編小説に対して用いられる語。
戦前にはだいたい原稿用紙100枚以上、
現在では大体200枚から300枚以上程度を以て、長編の名を用いることが多い。
……以上のような区分があり、それぞれ文字数にすると…
掌編小説(300~800) <
ショートショート(800~8,000) <
短編小説(4,000~32,000) <
中編小説(40,000~120,000) <
長編小説(80,000~120,000以上)
…といった感じの様です。
(いずれも明確な定義は無く、おおよそ「このぐらいの文字数」)
さらに当然の事ながら、各サイト様で投稿時の規程、仕様が異なります。
――『小説家になろう』
種別:『短編』、『連載』
本文:『200 ~ 70,000文字以内』
――『カクヨム』
種別:『なし』
(ただし検索設定によると、短編~2万文字、中編2万文字~8万文字、長編8万文字~)
本文:『1 ~ 不明』
――『アルファポリス』
種別:『ショートショート』、『短編』、『長編』
本文:『1 ~ 100,000文字以内』
ご覧の通り『カクヨム』には種別、区別が無く、『アルファポリス』は種別が存在するものの、特に『規定は無い?』ようなので、『自称』というか『タグ』の一種にすぎないようです。
……しかし『小説家になろう』の、『短編』、『連載』には、
『短編』:一話完結
『連載』:二話以上で構成する作品
…という、『明確な規定が存在』します。
そして『短編:一話完結』、その本文の規定は『200~70,000文字以内』です。
つまり『小説家になろう』ユーザーの方にとって、
『短編』とは、『一話完結 の 200~70,000文字以内の作品』
…という事になります。(定義上の話です)
エッセイ中での私の勝手なイメージの『短編』については後述しますが、『小説家になろうユーザーの方がイメージされている短編』も、
掌編小説(300~800) <
ショートショート(800~8,000) <
短編小説(4,000~32,000) <
中編小説(40,000~120,000)
…と、先ほど調べました『一般的な? 小説区分』からすると、
「『掌編小説』~『中編小説』まで含まれてしまう、非常に幅の広いモノである」
…という事も、まずはどうかご理解いただきたいと思います。
200文字きっちりの作品も『短編小説』ですし、70,000文字であっても『一話完結』であれば『小説家になろう』規定では『短編小説』です。
(この時点で、すでに最初にイメージしていただいた…『短編小説』と、ズレがある方も居るのではないかな? と思います)
さて、それで本エッセイ中での私の勝手なイメージである『カクヨム』における『短編』ですが――、『カクヨム』には、種別がなく、本文『1 ~ 不明』です。
つまり、『本文が1文字』でも… 『短編小説』なのです。
『小説家になろう』で、本文が1文字だと『200文字以上必要』であるため、「文字数(空白・改行含まない):1字 文字数が足りません」…と警告が表示されます。
しかし、『カクヨム』『アルファポリス』では、1文字でも『下書き』として保存できました。
(さすがに迷惑になるので、実際に投稿はしませんでしたが、後は『公開を押すだけ』ですので、2サイトとも「このまま投稿できる」と思われます)
『カクヨム』での検索時の区分によると、「短編:~2万文字」ですので、
『カクヨム短編』 = 『1~20,000文字以内の作品』
……という事になります。
『小説家になろう短編』 = 『一話完結 の 200~70,000文字以内の作品』
…でしたから、サイト間でも『短編小説』の定義が結構違います。
そして実際に『カクヨム』では、オレオという作品がランキング1位になっていました。3文字です。詳しい事は「カクヨム ランキング オレオ」で検索してみて下さい。
(※また現在はなぜかランキングから除外されていますが、タイトルで検索すれば読む事は出来るようです)
残念ながら「私にはその良さが分かりませんでした」が、『ランキング1位だった』という事と、『★1196 という高評価』である事から、
「大多数の人にはわかる良さがあるのだろう」、「でもそれは小説じゃ無いよね?」、「まさかランキング1位の作品が、悪ふざけや不正?」…等々の思いもあり、
・その『書籍にも出来ない短編』が、(私には理解出来ませんが)仮に『傑作だった』として、『どう』するんですか?
・あの一世を風靡した方みたいに、「~だもの」…とか色紙に書いて売るんですか?
…と繋がるわけです。
またカクヨムでは『その週に★が入らないとランキング除外?』という仕様のようなので、
現在はランキングから消えていますが、私がランキングを見ていた際には、エッセイ中で語っていた様に、1000文字程度、またはそれ以下の数百字程度の『短編』がランキング上位を席巻していたので、
この時蔓延していた1000文字、それ以下の作品を『短編』と称して、『カクヨム』様に抜本的な対策、改革を切望した次第です。
それら『カクヨム』での実状と、私の勝手なイメージでの『1~数百文字』の…実際には掌編小説(300~800)か、それ以下の『カクヨム短編』に対する抗議…が、
おそらく、『小説家になろう』規定による『一話完結 の 200~70,000文字以内の作品』という『短編』―― (ショートショート(800~8,000)や短編小説(4,000~32,000)…もしくは中編小説(40,000~120,000))―― を、イメージされていたであろう『小説家になろう』ユーザーの皆様に、不快感を与えてしまったのではないかと思います。
勉強不足と配慮が足りなかった事を、あらためてお詫び申しあげます。
◆◆◆ 短編作品の価値について ◆◆◆
続いて、短編作品の価値について
>まるで短編作品に価値がないかのような言い様はどうかと思います。
>1万文字短編作家を10人集めれば
……というご指摘があったのですが、確かにそうであるなら、10人で10万文字… で書籍一冊分なのですが、しかし仕様上、
『小説家になろう』での最小の短編小説は 200文字
『カクヨム』『アルファポリス』での最小の短編小説は 1文字
…である事もご理解いただきたいのです。そうなると書籍化には…
200文字の短編作家は、500人集める必要があります。
1文字の短編作家は、10万人集める必要があります。
「理論上は可能でも、普通は〇〇するはずがない」…という人間の善性を信じたいところですが、実際に悪用? する、されている方はおそらく存在する様です(後述)。
私の場合、1エピソードは5000文字程度の事が多いですが、『カクヨム』、『アルファポリス』であれば、1文字ずつ『1部』として投稿し、本来の1エピソード毎に5000回『新着情報』に乗せる事が出来ます。
もちろんそんな事をするつもりは無いですが、仕様上は可能ですし、「これが私の文学、芸術表現だ」と言われれば、『仕様上は出来る様になっている』ので、運営側も処罰は難しいのでは無いでしょうか。
前提条件としてこの両サイトは、『1文字の小説を許容』している…わけで、『1文字の作品』となると、善し悪しなど区別しようがないのでは無いかな? と思うのです。
「この『1文字の小説』は素晴らしい」、「こちらの『1文字の小説』は酷い、悪ふざけにもほどがある」…とか判断出来るのでしょうか?
そして… その『書籍にも出来ない短編?』が、(私には理解出来ませんが)仮に『傑作だった』として、『どう』するんですか?
実際に1文字では無いにしろ、「総文字数が、数万文字で、200部、300部をこえ、短時間に何度も投稿しては、新着情報に乗せている」…という、似た様な事をしている作家さんは存在するようです。
また『小説家になろう』でも、
・長編の1部1部を全て『短編』として投稿し、『新着の短編小説』欄に乗せる。
・総文字数300文字以下の全1話の作品を、『短編』ではなく『連載小説』として投稿し、『完結済みの連載小説』欄に乗せる。
…といったものもある様です。何らかの事情や、ミスである可能性もあるのですが、悪用である可能性も「無い」とは言い切れないでしょう。
かくいう私も、本エッセイの投稿時に、20000文字程度であったので、『短編、読みきり』として、『全1話』、一発投稿も可能だったのです。
けれども「1話3000~5000文字程度が読みやすく、疲れ難い」という話が頭にあり、分割して投稿をしたために、かなり短時間に連投する形になってしまいました。
一応10~15分程度ずつは時間を空ける様に配慮したのですが、迷惑に思われた方も居たかもしれません。
これもエッセイ中で提案した様に、『1アカウントに付き、1時間に1度しか新着情報として乗せない』…という仕様であれば、「新着情報を荒らしてしまうかもしれない」、という心配をする事なく連続投稿が出来たのですが…)
そういったサイト毎に異なる諸々の事情に対しての警鐘と、対策、改善の要望、切望を、『短編』という曖昧で大きすぎる? 一言で表現してしまい、特に『小説家になろう』ユーザーの方には、誤解や不快感を与えてしまいました事を、あらためて謝罪いたします。
そのうえで今一度、
『最初にイメージしていただいた皆様の中での『短編小説』像』
…では無く、
『定義上ありうる、極めて短い数文字程度の短編小説』
…を思いうかべつつ、該当エッセイを読み直していただきまして、私の訴えたい、本来意図した主張について、少しでもご理解いただければ幸いです。
◆◆◆ 『短編有利』、『長編不遇』について ◆◆◆
最後に、『短編有利』、『長編不遇』という点に関して、
>「短編小説より連載小説の方が評価されています」
……というご指摘があったのですが、
・その根拠となるデータ解析された作品が『小説家になろう』のみについて…である事。
・また、その『小説家になろうにおける短編』、
『一話完結 の 200~70,000文字以内の作品』
…という定義が、上記の様に一般的な認識における『短編小説(4,000~32,000)』と比べると、特異な定義である事。
さらに『カクヨム』『アルファポリス』における『短編 1~20000文字? 100000文字?』の定義とも異なる事。
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例えば、『小説家になろう』の現規定では、
・『一話完結』の70,000文字の作品は『短編小説』ですが、
・『二話完結』の200+200の400文字の作品は『連載小説』です。
今回調べました一般的な区分から考えると、「かなり歪な規定である」と思われます。
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・そして多くの作家様からの『短編有利』についての共感や賛同の声があった事。
…から、この点に関しては本エッセイ中で申し上げたまま…とさせていただきます。
・またもう一点。『小説家になろう』において、これは確実に『短編有利』、『長編不遇』と言い切れる事ですが、『同じ100万文字分の作品』をなろうコンに投稿したとして、
『100万文字の長編』では感想を希望しても、貰えるチャンスは一度きり。
『1000文字の短編』を1000作投稿すれば、スタッフの感想をもらえるチャンスが1000倍になります。
(実際何作も応募して、3つ4つ感想をもらってらっしゃる方もたくさんいますし… 「羨ましい、長編だと不利だ」って思っても仕方無いと思うのです)
本来『長編小説』の作品を、「1部ずつ『読みきり短編』として投稿しちゃおう」、とか「章分けせず、いくらかに分割して投稿しよう」とか考える人だって、そりゃ出ますよ。
▼▲▼▲▼▲▼ 新たな改善提案 ▼▲▼▲▼▲▼
――『小説家になろう』
今回の様な『紛らわしさ』を避けるため、短編、長編などの種別は『アルファポリス』の様に『自称』というか『タグ』にしてしまい、
『読みきり小説:一話完結』と、『連載小説:二話以上で構成する作品』
…と、『呼称を変更』された方が良いのでは無いかな? という提案をしてみます。
(一般的? な短編小説(4,000~32,000)は、『一話完結であるかどうか』は関係無いようですし、短編も含まれますが、正確な呼称でも無いと考えます)
また、今回詳しく調べた事で、『連載小説:二話以上で構成する作品』 …と規定しているにも関わらず、「『全1話』の『連載小説』が多数存在する」…事が発覚しました。
意図的なのかどうか? は分かりませんが、「『連載小説』:二話以上で構成する作品」…という現在の規定上は、これらの作品は矛盾しています。
なので、最初はどちらも『連載小説』として扱って、「1話で『完結』した場合に、『読みきり小説』と『自動で名称が振られ、分けられる』様にすると良いのかな?」という気がします。
(『完結』後に思い直して続けても良いですし、『完結扱い』されるのは1回限りと聞きましたので初回の『完結』時だけ判定すれば問題無さそうです)
――『カクヨム』、『アルファポリス』
両サイトの『1文字~』という仕様も、一般的な解釈からしても『小説』とは呼べないと思われます。最小? の掌編小説が(300~800)との事ですので、『小説家になろう』と同様に『200文字~』とされた方が良いと考えます。
(最低でも5、7、5の『17文字』、5、7、5、7、7の『31文字』でしょうか? もっとも俳句や川柳、短歌を『小説』と呼ぶのかは疑問ですが)
『小説投稿サイト』なのだから、少なくとも『川柳』以下の、1~16文字のモノを『短編小説』として扱う必要は無いのでは? と思うのです。
仮に1文字の小説を1時間に3600部。
つまり1秒に1部ずつ投稿し、1時間にわたって新着情報が流されまくった…として、それが嫌がらせなのか? 本気で作品だと思って投稿したのか?
少なくとも『現状の仕様、規定』では対処出来ない…と思うのです。せめて200文字あれば、内容の善し悪しくらいはおそらく判断できますが…
(だからこそ何故かランキングからだけ除外されているのかな? という邪推も…)
▼▲▼▲▼▲▼ 本音など (これは読まなくていいです) ▼▲▼▲▼▲▼
……色々と言い訳をしてまいりましたが、
「自分は40万文字も書いてほとんど評価、★も、もらえないのに、読みきりで1000~5000文字とかホイホイ? 書いて、ホイホイ評価、★を、もらってて羨ましい」
……という思いがあった事は否定しません。
実際、本エッセイをホイホイ? 書いてみて、『小説家になろう』『カクヨム』両サイトの読者様から多くの感想、レビュー、評価、★等をいただきまして、とても有難く感謝の気持ちで一杯なのですが…… 隣の長編を見ると、とても複雑な思いです。
「短編王に… 俺はなるっ! ドンッ」
…とか宣言したくもなります。いえ、まぐれというか何らかの… まぐれですね。
ともかく予定通り「感想、指摘等への説明、謝罪、修正」等々が終了しだい、元通り長編小説の執筆に戻って書き続けるつもりですが…… 複雑です。
また今回のような事例等については、あまり詳しく書いてしまうと「そんなの出来るんだ」…といった感じで模倣犯的な? 方が出たら困るなぁと、かなりボカして書いた部分が多く、「なんの事かわかるでしょ? 察して…」、という思いだったのですが、あまり察していただけなかったので書いてしまいました。
せめてそういった…法の隙間? をかいくぐる方達をしっかり注意、対処されていたならともかく、『見て見ぬふり、やったもん勝ち』…みたいな方針であるなら、そういった気遣いも不要だったのかな? と…
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