爽やかなジュブナイル(ただしSAN値はマイナス)

筆者の解説にもあるように、この小説には底本がある。
クトゥルフTRPGシナリオ「悪霊の家」だ。
骨子は元になったシナリオを踏襲しているが、
元はこんなに爽やかではない。
こんなに、邪悪ではない。
肝試しをする高校生の溌剌した導入から始まり、手記を見つけることで一気に物語は加速する。
加速するだけでは終わらない。
高校生たちに向けられた悪意は、真の悪意は別にあるのだ。

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