恐らく世代が近いと思われるので筆者の方の哀しみは良くわかりました。
今、私も哀しくて仕方有りません。
このレビューを読んでいる貴方はポケモンのアニメを見たことは有りますか?
私は有ります。私も子供の頃からポケモンに親しんで育ってきました。
大好きないわタイプのポケモン達と最高の相棒であるリザードンを揃えて、友達と戦ったりネットで対戦したり、ポケモンの玩具を買ってもらったりした楽しい思い出が沢山有ります。
ポケモンは幼き日の私の一部だったことに間違いは有りません。
だからこそ、私はこのエッセイを見て大変なショックを受けました。自分がポケモンから離れていた間に、大会がこんなことになっていたなんて。
知らないほうが幸せだったとすら思いますが、それでも知らないでは済まされない現実だと思います。
もしも貴方がポケモンを見て育った人間ならば、このエッセイは絶対に見ておくべきです。
こんなことをしている人々は、一体アニメの何を、ゲームの何を見ていたのでしょうか。
私には分かりません。
自身の評価を上げるために、別のアカウントを作って、それを踏み台にして評価を上げる。
相互に情報共有をして、以って他者の上に立たんとする(まあ、この話は俺は面白いっていうか、すげえ世界だ、情報戦まであんのかよポケモン、と思ったくらいで、『不正か』という点では議論があるところな気もするが)。
はぁ。なんかどっかで聞いたような話でありますね。人間ってそういうもんなんですよ、と言うにはまだ俺は若すぎると思うので、みんなが幸せになる手はないものかと思うけれども。
憤るところはよくわかる話でありました。個体値とかを固定しちゃうとつまんなくなるものなんですかね。不当に時間をかけさせる要素を減らし、クリエイティブなパーティ構築と戦略、そしてちょっとの運が勝敗を決するみたいな、TCG的な方向に舵を取れないのは何故なのかとか、そのへんも知りたいなと思いました。
僕も『赤、緑、青、ピカチュウ』から『金、銀、クリスタル』までは、
種族値、個体値、努力値、何も知らずに、
コロコロコミックで読んだ知識で育成していましたし、
只々、育成が面白くてポケモンスタジアムで散々遊びました。
クチバシティの地ならしのワンリキーの周りをぐるぐる回ったら
塔が立つと云う知人が考えたデマに何日も振り回されたりもしました。
セレビィ配布の時は親に頼んでWHFまで取りに行ったのも思い出です。
バグで特定のポケモンを増やせると知って増殖させた後、
罪悪感に襲われ、もうバグは使用しないと決めました!
『ルビー、サファイア』で選別の壁を見つけ、
それ以来、ネットで云う所のロム専みたいな感じで、
ソフトを買って配信ポケモンが受け取れるまで進めては、
配信ポケモンだけ受け取って毎回放置しています。
ジョウト四天王カリンの台詞で
「強いポケモン弱いポケモンそんなの人の勝手。
本当に強いトレーナーなら好きなポケモンで頑張るべき。」
と云うのが在りますが、この状態を見越していたのでしょうか?
アニメでもサトシのポカブの扱いやDPのタクトなど
強いポケモンと弱いポケモンは差がありすぎます。
DS版まで選別テクが在ったと云うのは知らなかったのですが、
それでも普通にプレイしている人にはポケモンバトルは敷居が高いと、
ありがひとしさんなどガチ勢のツイート見ていると思います。
ポケモンに強い弱いをが在る時点でもう駄目だと思ってしまいます。
このレビューを読んで、想像以上にポケモンは純粋に遊ぶには
もう手の取り辛いゲームになってたんだなぁと思います。
ポケモンの体質上、状況が改善する事はまず無いと思いますが、
こう云う意見は残して置く事に意味があると思うので、
著者がポケモンを取り巻く環境を整理したと云う事をとても評価します。