第3話 白き夜の魔王の試練

「おとなしく試練を受けるよ」と、白夜は静かに前へ出た。

試練の内容は、白夜叉に攻撃を一発でも当てれば試練を突破できるという内容だった。


その内容を読んだ4人は目を見開いて驚いていた。

十六夜は声を荒げて、

「おい白夜叉!どういうことだ!」

それに白夜叉は、

「前回春日部が試練をクリアしたからの、

試練への挑戦が終わっておる。挑戦は終わり今、試練を行う事になる。」

白夜は内容の不明瞭な点を白夜叉に確認した

「制限時間もしくは敗北条件、あと攻撃の有無を確認したい」

白夜叉は、こう答えた

「敗北条件はおんしが攻撃を続けられずリタイアしたときじゃ。ただし、一分間攻撃を休めればおんしの敗北となる。攻撃の有無はおんしが決めるがよい」

白夜は攻撃の有りを許可した

白夜叉は険しい顔で

「おんし、死にたいのか」と白夜に問いかけた

白夜は冷たい表情で

「あたしに''死にたいのか''というやつは全員死に目を見ている。人を殺していいのは、殺される覚悟のあるやつと、あたしに対して殺すと言った者のみだ」と。

白夜叉はそれを聞いて、納得したのか

「では、ゲームを始めよう」と短くゲーム開始を告げた。

白夜叉はゲーム開始と同時に太陽のコロナを擬似的に作りだし白夜叉の周囲を覆った。

それに対し、白夜は静かに前へ出た。

そして、顔色一つ変えずにコロナに触れた。

その刹那、白夜叉の周囲を覆っていたコロナが一瞬に凍りつき砕け散った。

だが、それだけでは終わらなかった。白夜叉の足元から出てきた氷のつるが白夜叉の体に巻き付き自由を奪って逃げられないようにしてあったのであった。

白夜叉の顔には一筋の切り傷があった。

それを黒うさぎが確認したときゲームが終了し、白夜の目の前に契約書類が現れた。

白夜叉は、顔をさすりながら、なかなかやるの。と悔しそうに言った。勝負が一瞬で終わったことが元魔王として、いたたまりなかったのだろう。

「しかし、敗けは敗けだ。何か褒美をやらねばな。」と言い、何やら思案している。

一分程経ち白夜叉は、

「よし。おんしにはギフトカードとわたしの強力な恩恵を授けよう。」と。

そういって手を叩いた。その音が辺りに響き渡ったその時、白夜の手元に純白の白と金色の二色で構成されたギフトカードが現れた。

その中の内容は、『不解凍世』、『神々の終焉』、『水瓶の主権』と、書いてあった。

白夜叉は、内容を覗いて驚いた。

「エターナルフロストじゃと?しかも神格持ちとは…、それに神殺しのギフトを所有とはな…。」そして白夜に聞いた。

「おんしのギフトは先天性のものかそれとも後天性か?」その問いに

先天性のものだ。としか答えず…と言うか言いようがない。

白夜叉は、「そうか。おんしはもう敵には回したくないの。打倒魔王の目標を達成できればいいの」

と、激励してくれた。

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新たに問題児が異世界から来るそうですよ? リール・ルナ・マリン @LunaLeare

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