思わず該当する映画の名前を叫んでしまいそうになりますが、ぐっと堪えて。ひとつひとつクオリティの高い短編を五つ詰め合わせたギフトセットのようなお話です。あまり映画を見ないという方には特に新鮮に映るでしょうから、特にそういった方におすすめです。
まさかのラストに驚かされたり、想像もしていなかった悲しみに襲われたり、涙腺を刺激されたかと思えば、ゾッとさせられたり、とにかく作者様の引き出しの多さに終始圧倒されっぱなしでした。一話一話が5000字程度で読みやすく、もっと読んでみたいと思わせるような話ばかりでしたので、あっという間に読了してしまいました。おかわりを要求したいです。それぞれが魅力的な話ですが、個人的には『ロンドン・コーリング』と『ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン』がお気に入りです。
霧のロンドン? 大英博物館の入館受付? なんでそんな存在しないものが書かれているのかと違和感を感じた時に気がついた。これは登場人物のイメージの中のロンドンなのだと。 冬場に本当にまれに発生する濃い霧の中に見え隠れする町並みのような捉えどころのない情景を文字にした儚い夢のような作品達である。
ロンドン・コーリングを読みました。初めから息が詰まるようなどきどきするような二人が幸せでいてほしいような切なさに満ちていました。クラッシュもニルヴァーナも大好きです。大切に続きを読み続けさせてください。
以下のレビューを先ほど投稿したのですが、短編集の一話であったのですね。大変失礼しました。 「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」を読みました。タイトルが好きだからですね。 ちょっと悲しい恋の物語ですね。 ぜんぜん関係ない話を思い出してしまいました。たぶんヒロインの名前のせいかなという気もします。