終章

「お願いがあるの」

 丸みを帯びてきた腹部を愛おしむように触れながら、メイベルは傍らにある箱に語りかけた。

「もし私に何かあって、将来この子が、あの時の私みたいに迷ったら……」

 夢に聞いた言葉。

「連れ出してあげてほしいの」


 それが君の望みなら……俺が叶えてあげる。

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The pure stone dances 深喜 @miki

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