Ironick

作者 雨乃時雨

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★★★ Excellent!!!


文字による表現・小説が廃れてしまった未来の世界。

映像でもなければ音楽でもなく、なぜ文字というものを使って表現するのか。言葉で表現することの焦ったさに悩む一方、それ以外では得られない喜びがある。そんな文字書きのやりがいに、改めて気づかせてくれる作品です。

作者様は本当に文章表現というものにこだわりを持たれていて、言葉の美しさを探求されている方なのかな、と想像しました。

Good!


ここには書くのが好きな人がいるように、読むのが好きな人もいて。だから「吾々」はこの作品において最後の希望のような存在だ。

新しいものの良さも、古きものの良さもどちらも捨てがたい。

失うものが多すぎて、それに慣れていってしまうけれど、ifの世界は失う前に私たちに問いかけ、気付かせてくれる。


登場人物たちの印象が前半と後半で変わるのだけれど、もしかするとそれも、伝えるメッセージのインパクトに貢献しているのかもしれません。