とても、美味しいお菓子です。それは、心が揺れ動き、そして口の中の舌で感じる甘味が、脳まで刺激するこの妙。ここまで読んで僕は、人生の一歩を更に推し進められました。
洋菓子好きの人は好きになる小説だと思います。食べる専門ではなく、作るの好きな人も、ふむふむ…なるほど…そうなんだよな〜! ってなると思います。文体は軽く、読みやすいです。が、そうと見せかけて、中身が詰まってしっかりしています。(美味しいお菓子か! と突っ込みたくなる)全体で一つの物語ではありますが、ごく短い短編集のような構成になっており、何かの合間にちょっとずつ読めます。それから、くだらない系ギャグ(失礼)好きの人間にはたまりませんでした。
人間誰しも、迷い・悲しみ・苦しみ・憎しみ、負の感情に飲み込まれる事もあります。ですがそんな時に、そっと背中を支えてくれる何かがあれば…。 主人公シュガーの作り出す綺羅星のようなスイーツたちは、そういった人たちの背中を支えてくれる、確かな温もりがあります。 これを読んで下さる方々に、その温かさを、支えてくれる何かを、感じ取って頂ければ幸いです。
極上のお菓子が食べられます。脳内で。あーお腹空いた。何日間かに分けて読んだんですが、続きから読んでもまったく飽きる事なかったです。素敵な世界をありがとう!
私がこの小説を読み終わって思ったことは「美しい」でした何処か考えさせられるところもあり、途中でクスッと笑ってしまうところもあり、思わず泣いてしまうところもあり、すごく面白かったです
頭から、優しさに包まれたようなお話でした。その語り、とにかく女の子がかわいくてかわいくて…食べ物の描写も素敵で、素直に想像できて本当に食べたくなるような。。。私も学校で、社会でと頑張る元気をもらいました。そんなあなたに読んでほしい、そんな作品です。書籍化おめでとうございます。この作品に出会えてよかったです。
かわいいだけでなく、心にしみるショートストーリーがいくつも束ねられた、童話のような物語。書籍化も納得。とにかく開いてみて!舞台は心に何かを抱えた人たちが迷い込むお菓子屋さん。かわいい少女が、とーってもおいしいお菓子で心を癒してくれます。そのお菓子が本当に美味しそう!そして、その少女、なにかわけがあってこの世界に迷い込んだようなのですが、どうやら記憶がないようです。お店で仕事をするうちに、だんだんとその謎が明かされていき・・・・。この世界は愛さずにはいられません!
記憶を無くし、気がつくと謎のお店でお菓子を作ることになった少女の連作短編的な物語。1つのお菓子に1エピソードと読みやすい構成で、各話の内容も私たちの日常に寄り添っており、だからこそ共感をもって読み進めることができました。エピソードが進むごとに使える食材が増えるあたりも、ちょっとゲーム的な感覚があって面白かったです。何より!実は甘党な私の舌と胃袋をくすぐる描写の数々に、もう刺激されっぱなしで……。ティータイムの直前に読むには最適な物語だと思いますよ、ホント。