ああ、なんて面白いお話だったことでしょう。
読み終わるのが勿体無いくらい、読むたびに楽しかった。
いや、それだけじゃないのがこのお話。
なんとも小難しい専門用語がどんどこ出てくるにも拘らず、スラスラッと読み進められるのは、きっと彼の話す「アゼルバイジャン語」のせいだ。
偶々です。に、私も突っ込みを入れたくなるほど薀蓄も盛りだくさん。
その上、キュン死寸前の言葉がワンサカ。
これにもアゼルバイジャンですよ(かなり気に入ってます 笑
少しずつ少しずつ近づいて行く二人の、不器用さ加減がたまりません。
笑いとキュンが欲しい方、是非とも読んでほしいです!!
通称「いちかん」なの。かんにさわるです。癪(しゃく)じゃないの。
この作品の魅力は なんといっても 主人公二人の会話。
花ちゃんの 自由で 素直な言葉が 飛んだ先には
きちんと丁寧な言葉で 受け止める 神崎さんがいてくれる。
でも、神崎さんたら、優しくて 安心だけの男じゃない。
案外、核心をついた 鋭いツッコミを 入れてきたり。
女ごころを 一瞬で 掴んではなさない 萌えセリフがね
もう、いちいち すきになってしまうの。
そして、花ちゃんの脳内の語りに いちいち笑ってしまって
人間って 一人で こんなに ボケとツッコミ、やってんのかしら。
自虐ネタを盛り込みつつ、乙女の可愛さが 垣間見えちゃう。
恋が深まるのって、自分にとって 特別な人になっていく あるきっかけ。
第83話ですね。 ああ、いいなぁ。この人になら。
そして、さらっと流してるけど 136話。凄いこと、言ってるよ。
もうね、147話辺りは たたみかけるように にやにやしちゃうから
電車の中とかで読んだら、変な人に見られちゃうから、注意ね。
作品を読むと その奥にいる 作家のことが 気になるもの。
知識量ハンパないな。どんな質問にも 真顔で 答えてくれそう。
きっと、クールで かわいらしい人 なのでしょうね。くすくす。
女性の一人称で描かれる、社内恋愛をモチーフにした勘違いラブコメディ! 自称ぽっちゃりのカバ系女子と、天然完璧イケメンが繰り広げるドタバタ劇!!
おそらく多くの人が、今作を読む前に30万字という多すぎる文字の数に挫折してしまうと思うのだが――安心して1話目に飛び込んでもらいたいっ! あとは坂を転げ落ちるように、この胸が「きゅん」としてしまう物語にのめり込んでいくことだろう。
(僕自身、何気なしに読み始めた時は20万字を越えていて、「絶対最後まで読まないだろうなあ」と思っていたのだが、気がついたら最後まで読んでいた! これがラブコメの魔法か?)
1話1話の分量が少ないので、空いた時間に軽く読めるのも本作の特徴である。
一人称の文章は軽妙で、くすりと笑える毒があり、そのほとんどが女性の心の機微と意中の相手である神崎さんに費やされている為、筋を脱することなく物語にのめり込むことができる。
そして、『和製ブリジット・ジョーンズ日記』ともいえるラブコメのお約束がふんだんに使われた本作は、女性だけでなく、男性も間違いなく楽しめる珠玉のラブコメであること間違いなしっ!
女性なら、一度はこんな恋愛をしてみたいと思わせる何かが――この物語には詰まっている!!