もはや異世界転移ものがありふれすぎて食傷気味なあなたにお勧め。日本にも異世界にも神はいない。そんなことを教えてくれる作品です。
主人公のセリフなしで、すべて語りでつづられる異世界の様子。新しい表現が楽しめます。
語り口調で笑わせる、というのは一つの才能であると思う。着眼点や物語自体の面白さもあるのだが、何よりこの作品の笑いを支えているのは、やはり「文体」であると私は感じた。シュールな笑い、と一括りで説…続きを読む
軽妙でシニカルな語り口、そして手紙という形式によって語られる異世界の様子。今流行のジャンルを新しい手法によって描いてみせた斬新さと、その確かな筆力に驚かされつつも、物語の内容自体は実にコミカルで取っ…続きを読む
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