2-3. ジャンクゲーム・ラブ
1991年12月。みれにん11歳。
ふと、いつもの古本屋(『5. レトロゲームには夕暮れ時が似合う』参照)に立ち寄って、まだ本体発売から一年ほどしか経っておらず数の少ないスーパーファミコンソフトの並んだガラスケースを眺めていると……
(あっ……あの緑の背景と輝くトライフォースは……!)
そう。『ゼルダの伝説
先月末の誕生日のこと。
数日前に発売されたばかりの『神トラ』を買ってもらおうと近所のおもちゃ屋――車に乗ったライオンが看板に描かれていたあのおもちゃ屋――に行ったところ、すでに売り切れており悔しい思いをしたばかりだったのです。
というわけで、すぐにでも手に入れたいので、家に帰って母に直談判。
「ダメー」
「えー」
「だって中古でしょ? 動かないかもしれないじゃない」
「そうだけど……でも買い取るときにチェックしてるみたいだよ?」
「でも万が一動かなかったらどうするの? 新しいの買ったりはしないよ?」
「うぐぐ……」
YOU LOSE。
まあ結局その一週間後くらいに例のおもちゃ屋に新品が入荷して無事買ってもらえたのですがね。
そして時は過ぎ2020年。みれにん39歳。
またこのパターンかよ、とか思いました? 私も思いました。
私は未だに、中古ゲームソフトの山の前に立っています。
場所は全国チェーンのリサイクルショップに変われども、やっていることは一緒ですね。
……いや、昔よりも、ちょっとグレードアップ(いやダウン?)していますね。
中古の中でも下層のほう、コンテナに詰め込まれた
いやほんと、楽しいんですよね。
店によって差はありそうですが、私が行きつけの店ではすべて100円(税込110円)で、主にFC、SFC、GB、PS、PS2あたりがてんこ盛り!
さらに、最近になって、PSPなんかも大量に追加されてきたので、掘り出すのが楽しいのなんの!!
最近の私的なヒットは、GB『ポケットモンスター青』『星のカービィ2』、SFC『スーパードンキーコング』『ヨッシーアイランド』、PS『オメガブースト』(以上すべて今回初プレイ)あたりでしょうか。他にもたくさんあるのですが、きりがないので……。
でもまあ、ジャンクなんですよね。
ディスク形式ならばともかく、カセットは基本、そのままさしても動かないのが大多数です。
あきらめる? いやいや、まさかまさか。
そんなときは『接点復活剤』と『綿棒』で大復活!
接点復活剤を綿棒に染み込ませて、カセットの端子部分を軽くごしごし。綿棒に黒い汚れがつきますね。
そして本体にセット、スイッチオン。ほらーついたー。
基本的には、端子が汚れて読み込めないだけで、中の基盤やチップは生きていることがほとんどなのですよ。
え? セーブができない? バッテリーバックアップの電池切れですかね。
そんなこともあるかと思いますので、最強のレトロゲーム互換機『レトロフリーク』を用意しておくといいですね。
セーブデータは本体やMicroSDカードに保存してくれるのです。バッテリーが生きているカセットであれば、逆に書き戻して他の本体でも続きを遊べます。GBとかGBAあたりで重宝する機能です。最高ですね!
残念だったな、11歳のみれにん。
このテクニックを習得していれば、あの日母にも勝てたのだ。
ジャンクは怖くないよ。ジャンクは友だち!
ジャンクゲーム・ラブ!
ちなみに、最近いちばんのハマりポイントは、『PSPのディスク(UMD)を一切読み込まなくなった』ですね。
もはや私のPSPは『モンスターハンターポータブル2ndG』や『初音ミクProjectDIVA』シリーズで使い込みすぎてまさにジャンク状態。
そんなときも結局、接点復活剤と綿棒!
ドライブのレンズが移動するっぽいレールみたいなところをごしごし。
……なんかきゅるきゅると微妙な音はするけど、読み込めるようにはなりました。
大丈夫かなあ……と思いながらも、遊んでいればそのうち忘れます。
ジャンクゲーム・ラブ!
というか、どちらかというと、接点復活剤と綿棒が最強ってオチですね、これ。
レトロゲーム世代の半端者 みれにん @millenni
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