前世とか運命とか、恋愛ファンタジーに欠かせないスパイスは多いけれど。スパイスの効いた恋に飢えている方は是非手にしてほしい。この物語、本当はもっともっと壮大なファンタジアだ。まだプロローグに過ぎない。だけどきっと、ときめくから。短い中に凝縮された、今世の苦悩と、前世と因縁を知って、飛び出していく二人に胸を躍らせて、どうか幸せになりますように、と願うことを避けられないから。――で、一緒に叫ぼう?「続きはどこですか!?!?!?!?」
幾千の時を超えた二人がまた新たな記憶を作り上げていく。星の数ほどの人生を歩み続けた二人のこれからがすごく気になります。続きを期待します。
作者も絶対、前世の記憶を持ってるだろう、と思わず確信。リアルな描写で、思わず感情移入してしまう。イタリアが舞台。。。時空を超えて、何度も引き合い出会う、敵同士のふたりがドラマティック。ひっそり本棚の目立たないところに隠して、誰もいない時に読みたい。ちなみに、殺される時は痛くも怖くもない。むしろすごい”幸福感”に包まれる。これ本当。
冒頭から実にハラハラさせられ、やがて少しずつ喜びが高まる。宝物。追うものは、追われるもの。追われるものは、待つもの。流れるような筆致で二人の交流が描かれ、クライマックスを迎える。一万文字の制限の中で、これだけ描ききるのは大変なこと。お疲れさまでした。そして、続編を希望いたしておりますm(_ _)m