君との未来

妃乃

第1話 好きじゃない

僕にはずっと好きな彼女がいる。

彼女と初めて付き合ったのは中学二年生のとき、とてもよく笑う元気な子だった。


初めは彼女に特別な感情はなかった

「よく笑うクラスメイトだ」

そう思ってた。

だけど僕は次第にその笑顔に引かれ彼女を好きになった。


それからというもの僕は彼女のことを目で追うようになり、彼女のことを知り、告白を決意

「俺の彼女になってくれない?」

「うん」

勇気を振り絞ってやっと出た言葉だった。

凄いセリフで告白したと今でも思い出しては恥ずかしくなる(笑)

だけど、、、









高校に入ってすぐ僕たちは別れた。

別々の高校に入学してお互い忙しかったのもあり、どちらからともなく別れることになった。


それから僕はたくさんの子と付き合ったけど長続きはしなかった。

僕の中では彼女がまだ好きだったんだ。

「久しぶり、最近どうしてる?」

彼女にメールした

「別に普通」

「彼氏とかできた?(笑)」

「いや、できるわけないじゃん(笑)」

「そっか(笑)」

僕はホッとした、彼氏がいたらと内心ビビッてたからだ。


それから何日かメールのやり取りをして彼女に会いに行った

「元気そうだね」

「うん」

久しぶりに会ったら緊張でうまく話せなかった。

よそよそしいまま会話終了、情けなかった。


それから何度か会いに行き少しずつ中学の頃みたいに話せるようになった

何気ない会話の中で僕は切り出した

「そういえば、彼氏できた?」

「できてないよ(笑)」

「また俺の彼女になってくれない?」

「え?」

僕の気持に彼女は気づいてなかった


少しの沈黙の後に彼女は

「わかったよ」

こうしてまた付き合うことになった。


中学の頃よりもたくさんデートに行ったし、彼女のファーストキスをもらった、凄く幸せだった。

だけど僕に魔がさして僕は浮気した、それがバレて僕は謝り続けた、彼女は泣きながら怒ってたけど最後には許してくれた。


それから数か月後


僕たちはまた別れた。

彼女が僕のことを好きじゃなくなったらしい、浮気したんだから当然だ。

別れてから僕は好きでもない子と付き合ったがやはり長続きはしなかった。


別れてから一年後


たまたま家族で食べに行ったお店で彼女が働いていた。

彼女はとても綺麗になっていて驚いた。

「久しぶり」

「おう」

彼女の方から声をかけてきてくれたが緊張で声がうまくでなかった。


その後彼女からメールがきた

「おいしかった?」

「おいしかったよ、綺麗になったね!」

「ありがとう(笑)」

彼女と何日かメールを繰り返して今でも僕以外の彼氏はできてないことが分かった。


それから何度か食事に誘い、会う口実を作ったただ僕が会いたかったから

それからまた僕は告白した

「次こそ後悔させないから」

「むり」

「また付き合っても後悔するだけだから」

なかなかショックだった

でもあきらめずにごり押ししたら、しぶしぶ付き合ってくれた。


僕は彼女に尽くすと決めた

もう後悔させないように、、、


それから僕は専門学校に進学、彼女は大学に進学した。

進学してから半年ほどは仲がよかったはず、、、


ある日喧嘩したとき彼女は突然

「別にお前のこと、そこまで好きじゃないわ」

「え?」

突然すぎて理解ができなかった




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君との未来 妃乃 @hino83

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