後書き


「わたし、こういうウエディングプランナーになりたいなあ」


そんな気持ちで書きました。ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございます!



この夏の真ん中頃、就職活動を無事に終えることができました。開放感の後すぐにきた不安に、臆病な自分を見つけてしまいました。


いっちょまえに持って目指してきた夢が叶うかもしれない。そんなワクワクドキドキと、自分にできるのだろうかという不安が一緒に押し寄せてくる感覚は初めてでした。けど、社会に出るまえに、お客様の元に出るまえに、この不安は消しておきたかった。


ならどんなふうになりたいかもう一度自分の未来予想図を描いてみると、この物語が浮かんできました。結婚する兄と手放すのがいやな妹。そのふたりを、必死で見つめるウエディングプランナーの姿が。



今回は、血の繋がりがなくて、兄妹として家族として愛しているのに、そういう気持ちがわからず「恋をしているのかもしれない、そんな自分はおかしい」と悩む家族の旅立ちの物語でしたが、他にも、様々な愛のかたちがこの世界にはたくさんある気がします。


それをわたしは知りたくて、お客様の門出を創る仕事に就こうとしていたことを、改めて思い出しました。



今作の結城美花のように、わたしも、お客様に心から信頼され、お客様の大切なものを教えてもらい、その大切なものを一緒に大切にしていけるような人になりたいと思います。



最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。



みなさまが、離したくないと、ずっと手を握りつづけたいと思えるような誰かと未来を歩めますように*.°




28.04.19...移行完了

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カクテルドレスのヨロイ 綺森 @kimo2525

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