まず読め 話はそれからだ

ついこの間チャールズ・デクスター・ウォードという青年の身に起こった神妙怪奇にて不可解な事件のあらましを読破したクトゥルフ初心者の若干SAN値が減少気味の脳髄に浸み込む文章たちであった。

うん。これ以上書くことないです。 はい。



もう少しまじめにレビューしますと、これほどクトゥルフ神話について正確かつダイナミックにまとめたエッセイは他にないと思いました。

クトゥルフをよく知らない方々も知ってそうなニャルラトホテプのようなメジャーな存在から、クトゥルフ初心者は知らないであろうアイホート、筆者もマイナーと表現しているクァチル・ウタウスなど、クトゥルフ神話のキャラクターたちが軽妙な文体で分かりやすく解説されています。

また、ところどころに筆者独自の解釈が展開されていたり、やたらとTRPGの卓を囲ませようとしたり、かわいい邪神ヒロインが出てくる小説を所望したりと、ただの解説にとどまっていない点も高評価です。(ここは好き嫌いが分かれると思いますが)

そのため、筆者の言葉を借りますが、これからクトゥルフを知ろうとする人は、このエッセイからとっかかり、筆者の作品を読み、興味の出たエルダーゴッドなりグレートオールドワンなりを調べてみればいいのではないでしょうか。

そして、宇宙的恐怖により正気度を減少させ、旧支配者を崇めればよいのではないでしょうか。

そして、「死せるクトゥルフがル・リエーの家で、夢見ながら待っている」という言葉を原作通りに暗唱できるようになるといいですね!

とにもかくにもこんなレビューなんか読んでいる暇があるなら筆者の作品を読んでください。話はそれからだ。面白いぞ、これ。

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