読み終えて非常に混乱している。何を持って人間とするのか。作者にしてやられた気分である。
だからこそ文字で読む意味のある作品。読者は想像力をためされる。ぜひ一読を。
人かと思ったら猫で、飼っていると思ったら飼われていたで、飼い主とペットの関係かと思ったら相思相愛へ発展途中だった……。色々と言いたいことが山ほどあるのに、もう凄いなの一言しか出てこない不思議(笑)
一言だけ言わせてください。これ、ほのぼの恋愛で猫がかわいくて結末もハッピーエンドみたいな終わり方をしていますが…実は実験は大失敗してますよね?それに気づいたらぞっとしました。
いやあ、こういういい意味の悲哀を感じさせる書き方、見習いたいものです。詳しくは本編へ――やはり読了するしかあるまい|д゚)
そして最後にニヤリと笑おう。
はなはだ非人道的な話である。むごいとさえ思う。しかし安心してほしい。人道とは人が人に対して行う行為である。この話には、我々が想定する人類は存在しないのである。
もしかしたら作者の方も、そう考えながら書かれたのかもしれないな、と思いました。
彼女の彼に対する愛情も彼の彼女に対する愛情もいびつな印象を受けました。最後の一文でその理由がわかりました。
心温まるラブストーリーでした。猫かわいいよ猫!