日記帳の語りで進行していくとある名もなき冒険者の記録。
ストーリーは本当に地味なのですけど、個人的にとてもいいと思った点が一つ。それは、各話の最後に入る、現在の所持金――つまり全財産をわかりやすく明示しているところです。
数字、というのは目の前に突き付けられる現実です。これがあることで、この日記の著者に対して応援をしたくなる気持ちにさせることができる。日々の記録を追っていくという形式にすごくマッチしています。
凄腕でも英雄でもなんでもない、でも日々を頑張って生きている。そんな日記の著者をこれからも応援していきたくなりました。
ようやく全部よめました!
楽しかったです、ありがとうございました。
新米ちゃんがどんどん成長していく過程は
見ていてどきどき、わくわくさせられました。
そして感動の日記の締めくくり方。
これは必見ですよ。
家を飛び出して、新米の冒険者となった女の子の日記
赤蜥蜴皮の日記帳(銀貨一枚という新米には高級な品!)に書かれた、ついついほっとけなくなるような新米冒険者ちゃんの日記は、ちょっと心配にもなりますが、それだけにはらはらしてつい次へ次へと読み進めたくなります。
最初のうちの、所持金がどんどんなくなっていくはらはら感といったら、そんじょそこらの『壮大な英雄譚』よりもよっぽど手に汗握ります。
冒険者についての(おもに世知辛い)あれこれなどが描写されていて、なかなかに(世知辛い的な意味で)リアルなこの世界。
あなたもこの子の日記を読んでみませんか?